まず最初にやるべきボイトレ ~分離について~
初めに
皆さん、ボイトレしてますか?
ボイトレをするなら、もちろん成果が出てほしいですよね?
でも、もしかしたら、今の状態でボイトレをしても効果が出ないかもしれません。
はい。恐ろしいことです...
なぜそのようなことが起きてしまうのか、それは、分離ができていないからです。
分離とは?
では、分離とは何なのか。
ボイトレには、「分離」「強化」「融合」の3つの工程があります。
そのなかで、分離とは簡単に言うと、地声の筋肉と裏声の筋肉を独立して動かせるようにすることです。
地声の筋肉と裏声の筋肉について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
「ミックスボイスが出したいんだから、分けるよりも混ぜたいんだけど。」
「地声と裏声なんてもう別れてるでしょ。」
こんな風に思った方が多いんじゃないでしょうか?
しかし、実際のところ、地声と裏声が分離できている方は本当に少ないです。
そして、分離ができていない状態で声を混ぜようとしてもうまくいきません。
練習を続けていっても、どこかで頭打ちになってしまいます。
絵具で例えてみましょう。
紫を作りたかったら、赤と青を混ぜますよね?
分離ができていない状態は、この赤と青に余計な色が混じっている状態です。
これではきれいな紫にはなりませんよね。
ここまでで、「分離が必要なんだな~」と、なんとなくわかってきたかと思います。
では、どのようにして分離を進めていけばよいのでしょうか?
分離のやり方
分離というのは、なんとなく実施してもよい結果にはなりません。
音程を一つ一つ確認しながら実施する必要があります。
特に重要なのは、低音部分の裏声の分離です。
高い声が出ない
張り上げてしまう
喉がしまってしまう
こんな悩みがある方は、低音部の分離ができていない場合がほとんどです。
低音部分で分離が進んでいくと、声の出しやすさは劇的に変わっていきます。
そこで、ここからは分離を進めていくための練習方法を紹介していきます。
①裏声吸気発声
吸気発声ってやったことありますか?
やったことない人も挑戦してみましょう!
まずは、やりやすい音域で構いません。
とりあえず音を出してみましょう!
出せないよ!って人は、さんまさんの引き笑いを真似してみましょう。
そうしたら一瞬でも吸気発声ができるかと思います。
そして、出せるようになったら、それを伸ばしていきましょう。
加えて、音質にもこだわってください!
良い例と悪い例は以下の通り。
【良い例〇】
・丸い音色になっている
・吸う息の量が少ない
・震えずに安定している
【悪い例×】
・ギシギシした音色になっている
・吸う息の量が多い
・意図せず震えてしまう
ただ、はじめから正しく出せる方はほぼいません。
ゆっくり良い音質、良い出し方を目指していきましょう!
そして、それができてきたら次は一つずつ音階を下げていきましょう。
ピアノアプリとかを使うとやりやすいですよ!
こうやって少しずつ進めていけば、だんだん声が出しやすくなっていくはずです!
②純粋な地声
口をすぼめて「フー」と息を吐き、手を顔の前に出して感じてみてください。
そして、その息が消えないように「うー」という地声を出します。
良い例と悪い例はこちら。
【良い例〇】
・ケータイのバイブ音のようなぶよっとした音になっている
・手で息を感じられる
【悪い例×】
・芯のある細い音になっている
・手にあたっていた息が消えてしまっている
この声、歌を歌うときにもすごく大切です。
声がかれにくくなったり、厚みが出たりしますので出せるようにしましょう!
まとめ
【今回のポイント】
・ボイトレは「分離 → 強化 → 融合」の工程で進める
・分離とは、地声筋と裏声筋を独立して動かせるようにすること
・分離ができていないと、ミックスボイスを作ろうとしても上手くいかない
・特に「低音部分の裏声分離」が重要
いかがでしたか?
分離って地味でつまらないものが多いので疎かにしてしまう方が多いのですが、非常に重要なんです。
偉そうに記事を書いていますが、僕も練習を怠るとすぐにおかしくなってしまいます。
それくらい、喉の筋肉は繊細なのです。
なので僕は、毎日まずは分離の練習をします。
地味な練習ではありますが、うまく分離ができれば声が変わることが実感できます。
その感覚を味わうことができれば、地味な練習も楽しめるようになっていくと思いますよ!
歌を自由に歌うために、日々ゆっくりでも精進していきましょう!
ということで今回はここまで。
読んでくださりありがとうございました!

